ノーカントリー オススメ映画
皆さま
いかがお過ごしでしょうか。
春はもうすぐです!もうすぐ春です!
満開の桜や暖かい日差し、黄色く揺れるタンポポ。
動物たちも長い冬眠から目覚め始めます。
なんだかワクワクしますね:)
皆さまにも、素晴らしい春が訪れることを願っております!
さてさて、すっかり期間が空いてしまいましたが、今回もオススメの映画を紹介しようと思います!
今回ご紹介する映画は、「ノーカントリー」です!!
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出典:YAHOO!映画
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本作の監督はコーエン兄弟。
「オー ブラザー」、「ファーゴ」、「ビッグ・リボウスキ」などなど、個性的で素晴らしい作品を送り出している兄弟です。
主演は
あらすじはというと、
アメリカはテキサス州の広大な平野にて、ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)が猟銃狩りをしている最中、銃撃戦が行われたであろう現場に遭遇します。
あたりには死体が転がっています。現場のトラックの荷台には大量の麻薬が積んでおり、麻薬の取引が行われていたであろうことが伺えます。
モスは停まっている数台の車の中からメキシコ人であろう、銃撃戦の生存者を発見します。ですがそのメキシコ人は重症を負っており動くことができません。彼はモスに水を求めますがモスは水を持っておらず、彼をその場に残し周りの状況を調べに行きます。
しばらくすると、死体と大量の札束が入ったブリーフケースを見つけます。
モスは考えた結果、その麻薬の取引の為に用意されたであろうブリーフケースを持ち帰ります。
モスは、家に帰りブリーフケースを隠し、奥さんといつも通り過ごしますが、モスは重症を負ったメキシコ人が気にかかり、彼の為に水を用意し、また銃撃戦の現場に戻ります。
しかし、現場に戻るとすでにメキシコ人は死亡しておりました。
メキシコ人の死亡を確認した直後、モスはメキシコのギャングから襲撃を受けます。
命からがら逃げることに成功しますが、麻薬ディーラーからブリーフケースを持ち去ったため、追われる身となります。
そして、メキシコのギャング、麻薬ディーラー、そしてモスの、大量の札束をめぐる熾烈な追跡劇へと発展していきます。
以上が冒頭部分でございます。
この作品は2007年度のアカデミー賞で作品賞を受賞している作品です。
アカデミー賞で作品賞を取る作品はテーマが深く、一見しただけだと、製作者が何を伝えようとしているのかを掴めないことが多いです。(もしかしたら僕だけかも知れませんが。。)
しかしながら、こちらの作品は、さらに相当難解です。
会話や説明は極限まで削ぎ落とされ、その代わり、登場人物の表情や行動に情報が多分に含まれているため、終始目が離せません。
交わされる会話も、登場人物の心理を読み取らないと何を言っているのか分からないです。僕はこの映画を5回以上は観ましたが、理解できない部分がまだまだ非常に多いです。また近いうちに観るつもりです。
さて、紹介が遅れましたが、この映画で多くの観客に恐怖を植え付けた凄腕の殺し屋、アントン・シガー(ハビエル・バルデム)について話したいと思います。
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出典:IMGUR
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モスが持ち去った大金を回収するため、麻薬ディーラー側が雇った殺し屋が画像の男、アントン・シガーでございます。
この方、完全にサイコパスです。
何の感情も抱くこと無く、自分の障害とあらば躊躇無く人を殺します。
特に冒頭部分に保安官を絞殺するシーンがあるのですが、その時の彼の表情、普通の人間にはとても理解できないのではないでしょうか。最初の数分で完全に呆気に取られ、また完全に引き込まれます。
、、、恐ろしいの一言に尽きます。。
そして彼は、確実にモスを追い詰めていきます。
悪役と言えば、映画「レオン」のゲイリー・オールドマン、「ターミネーター2」のT-1000も相当恐ろしいですが、しかし、このアントン・シガーはさらにその上を行く恐ろしさではないかと思います。
同じ人間でありながら、彼から人間性を感じることが出来ないのです。
人を殺す際も、楽しそうに殺す訳でもありません。
かと言って、お金が目的でも無いのです。
つまり、彼にとって殺人とは、金を得る対価でも、興奮を得るような行為でも無く、
ただの日常的な選択肢の一つなのではないかと思います。
さて、そんな恐ろしい男から追われるモスですが、奥さんには何も伝えず、ただ安全な場所へ逃げる様に指示しておりました。
モスの安全を心配する奥さんは、ベル保安官(トミー・リー・ジョーンズ)に助けを求めます。
このベル保安官はこの映画でモスを助けようとし、シガーを追い詰める善の存在として登場します。
この、シガーの絶対的な悪とベル保安官の善のコントラストこそ、この映画の主題と言えるかも知れません。
シガーの圧倒的な悪に、モスとベル保安官がどう立ち向かっていくのか。
ラストは相当衝撃的でございます。
今回のオススメ映画、「ノーカントリー」。
隙あらばぜひご鑑賞ください!
ではまた!:)